今まで目の描き方だったり髪の描き方だったりやってきたわけですが、肝心の線画を綺麗に描く方法なんかはお伝えしていないことに気付きました。
いや、気付いていたんだけど自分のやりたいことを優先していたという表現のほうが正しいかもしれません・・
いや、それも言い訳でそもそも線画を綺麗に描く方法が自分自身分からなかったから目を背けていたというべきか・・
イラストは自分のやりたいことをやればいいと思うのですが、上達を目的とするならやはり線画を綺麗に描く方法はぜひとも習得したいものです。
というわけで今回も自身の練習を兼ね線画を描いていこうと思います。(念のために言っておきますがサムネイル画像はフリー素材です↓)
線画の前にまずはサクッと下書き
今回はなるべく資料は見ずに自分の頭の中で考えた構図をラフにしていきたいと思います。
ただプロのイラストレーターさんでさえ、イラスト制作において資料は必須と言っていることから何も見ずに描くというのはとても難しいことであって、設計図なしでガンプラを作るようなものです。
最終的に自分や周りの人が満足するイラストに仕上がればいいわけで、それなら資料を見るに越したことはないということですね。
何も見ないで絵を描けるようになることがプロになる条件だと思っている人もいるようですが、それは固定概念でしかありません。
それでも今回僕が資料を見ないでイラストを描く理由は、今現在頭の中のイメージをどれだけ再現できるかを知りたかったから。
資料を見て上手く描けるのであればそれに越したことはありませんが、どうしても毎回資料を用意するとなると時間がかかってしまいます。
限られた時間の中でイラストを仕上げなければならないこともあると思うので、資料を見ないで描けるところは自力で描き、あいまいな部分は資料を見て描くというようなメリハリが大切なのだと思います。
毎度ながら余談が長くなってしまいましたのでそろそろ本題へ移ります。
サクッとアタリを描いてみました。
ラフを描くまで30分。
そしてなんか違う、なんか違うと悩んで修正して最終的に仕上げた時間12時間・・
修正すればするほどほかの個所が気になったり違和感が出てこんなに時間がかかってしまいました。
髪の毛を自分で切って、切れば切るほど変な髪形になって最終的に坊主になってしまうあれ。(そうはならんやろ?⇒なってるやろがい*実体験あり)
やはり頭の中のイメージがまだまだ曖昧であり、正確にイメージを模写する技術も未熟なため時間がかかってしまうんですね。
もっと練習しなきゃ。
線画は画面の拡大縮小を駆使すれば何とかなる
さて、いよいよ線画に取り掛かります。
といってもラフがあるので、ラフが上手く描けていれば線画で大失敗というようなことはまずないと思いますのでそこまで悩む必要はありません。
髪の毛のような線のストロークが長くなる場合は画面を縮小、手などの細かい部分は拡大すればOKです。
画面の角度を変えたり、反転させたりと、自分の描きやすいストロークで線画を描いていきましょう。
線画の見栄えを劇的に改善する線の太さ3つのコツ
さらに線画のクオリティをぐーんとアップさせるには線の太さが重要です。
厚塗りやアニメ塗りをする場合は線の太さを統一したほうがいい場合もありますが、それでもメリハリをつけることで出来が良くなるパターンもあります。
なので臨機応変に線の太さを意識しながら線画を完成させる必要があります。
ではどういう基準で線の太さを変えるのか?
- 線が交わっているところは太く
- 遠いところは細く、近いところは太く
- 膨らんでいるところは細く、凹んでいるところは太く
この3つを意識して線の太さを変えていけば仕上がりが良くなります。
髪の毛の境界線、物体同士が密着している箇所は線を太くすることで立体感が生まれます。
遠いところ、近いところというのはカメラの位置に対してです。
膨らんでいるところ、丸みを帯びているところは細くしてあげると質感を表現できます。
反対に凹んでいる箇所は影ができやすいので線を太くしてあげると雰囲気が出ますね。
こんな感じで線の太さを変えていくとこのような仕上がりになりました。
うん、まあ僕の画力ではそこまで劇的に仕上がりが良くなったように見えませんが、始めの線画よりも改善された気がするので良しとしましょう。
どんなペンで描けばいい?答え=何でもいいです
上手いイラストの線画を見るといったいどんなペンを使っているのかと気になったことがありませんか?
僕も初めはプロのイラストレーターさんはどんなペンを使っているのだろうと気になったことがあるのですが、今では自分が描きやすいペンであれば何でもいいと思うようになりました。
板タブやら液タブやらお絵描きツールやら人によって扱うツールは様々です。
それは自分が描きやすい環境に合わせてそうしているからであり、ペンの種類もそれに当てはまることです。
だからペンは何が良いのかは自分で描いてみて描きやすいものであれば何でもいいと思います。
強いて言うなら入り抜きを細くなるように設定すると線同士をつなげやすくなるのでお勧めといったところでしょうか。
この辺は感覚の問題になりますので、ご自身の環境に合わせて調整してください。
まとめ
以上、線画を綺麗に描く方法でした。
次回はよくわからない背景をやっていこうと思います。
パースの原理はわかるけどそれを活用するにはどうしたらいいのか?
おそらくこれはある程度時間をかけないと解決できそうにないので、パースはいったん保留にした状態で背景を描いていきます。
題して「パースを全無視しても背景を2週間描き続けたら描けるようになるのか?実験(仮)」です。
背景は素材を使うという手もありますが、やっぱり自分で背景も描きたいんですよね。
建物の描写とか、自然、風景を眺めるのが好きなので。
というわけで今日はここまで。