1点透視?2点透視、3点透視?
パースを勉強するうえで上記の〇点透視図法という言葉が必ず出てきます。
簡単にパースを説明すると画面上に平行する直線が存在し奥行きがあるときは、必ず1点~3点の消失点に向かう原理のことを言います。
消失点とは画面から一番遠い場所にある点のことで、2点透視まではアイレベル上に存在します。アイレベルとはカメラの高さのこと。上の図を見て分かる通り実際は同じ高さ(幅)の並行する直線でも、奥行きがあると1点の消失点に向かって最終的に交わります。
はい。
もうパースの説明はこれで終わり。
一応パースの原理はわかるのですが、それをどうやって活用させればいいのか分かりません。
完成された写真やイラストにパースは引けるのですが、真っ白なキャンバスになると遠近感のある背景がイメージできずパースそのものが引けないのです。
パースを理解しないでも背景イラストは描けるのか?
そこで僕は一つ大きな勘違いをしていました。
プロの方はパースを引いてから(もしくは頭の中でパースを引いてから)、そのパースをもとにイラストを描くものだと思っていましたが実際はそうではないようです。
あくまでパースは頭の中のイメージの正確性を図る道具として使うもの。
パースを主体にイラストを構成するのではなく、まず頭の中で背景をイメージする力が必要なのだということが分かりました。
だからどんなにパースを勉強しようが、頭の中で背景をイメージできなければ背景を描くことができません。
そのイメージする力を養うためにパースを勉強していたんだけどね・・
ただ冷静に考えると実際に背景写真やイラストを隈なく観察して実際に模写したほうが頭の中でイメージする力は養われる気がします。
(実際に2週間経ってイメージする力が以前と比べて養われました。)
パースを完ぺきに理解するのは、それができてからでも遅くはありません。
と自分に言い聞かせ2週間背景模写をする管理人でした。
2週間背景イラストを描き続けても納得のいく背景は描けなかった
というわけで背景をひたすら模写なり、自力で描いてみたりしたわけですが結論から言うと納得のいく背景は描くことができませんでした。
まあそりゃ2週間で背景が描けるようになれば、誰も苦労しませんよね。背景に苦手意識を持っている方が多いというのも納得です。
というか社会人になってから2か月経ちますがほぼ毎日残業漬け・・
帰宅してからも注文処理やらお客様の対応で時間をとられ・・
言い訳にすぎませんが、全く嫌になるぜ。
一応模写した背景はこちら↓
描くのはもちろん、色塗りで奥行きや表現力の差が出るのでその技術も磨かなければなりません。
建物のある背景はパースラインがはっきり出ているので模写しやすいですが風景は難しいですね。
ただ基本は遠くに行けば行くほど物体は小さくなり彩度が低くなるので、そういうことを知っておくだけでも表現力の幅は一気に広がると思います。
水の質感だとか、木のザラザラ感、岩のごわつきの表現など。
そういった物質一つ一つの特性も理解して表現できるようにすることも課題となります。
以前書いた女の子をメインとした背景
納得のいく背景は描けませんでしたが「以前描いた女の子(線画)」をメインにラフだけでもあげておきます。
仕事を言い訳にしないためにも今の自分のレベルをしっかり確認するためにも記録として残しておくことにしました。
今は新しい環境の中で覚えることもやらなければならないことも多くて辛いかもしれない。
それでもイラストを描くのは楽しいでしょ?
頑張るんだ自分!!
- 時間がないと嘆くのではなく時間を作るにはどうすればいいのかを考えろ。
- 少ない時間の中でより上達する方法を考えろ。
- というか早くイラストをアップしろ!
ということでイラストとは言い難いものをあげますね。
背景「森の中で」
滅多に入り込まない森の中を意気揚々と進入するも結局彷徨ってしまった僕と彼女。
「もう早く歩かないと日が暮れちゃうよ」と振り返る彼女。
というイメージで描きました。
背景「学校の帰り道」
下校時間、家が近所なので一緒に帰ることになった僕と彼女。
靴ひもがほどけて、紐を結ぼうとするが、なかなか上手に結べない僕に「もうどんくさいんだから!」と振り返る彼女。
というイメージで描きました。
背景「田舎のおばあちゃん家にいきたい」
田舎に住んでいるおばあちゃんの家にバスで向かおうとするが出発時間に間に合わず結局徒歩で行くことになった僕と彼女。
「間に合わなかったのはあんたのせいだからね」と振り返る彼女。
というイメージで描きました。
まとめ
はい、気持ち悪い妄想と下手くそなイラストを見ていかがでしたか?
でもこういったシチュエーションを考えると頭の中でイメージが湧きやすくなると思うんですよね。
背景のイメージがあまり思い浮かばないという人はシチュエーションから考えてみると素敵なイメージが思い浮かぶかもしれません。
そんなわけで今後も少ない時間を有効活用してイラストの練習に励みます。
次回は風景に特化して、水や木、雲、岩、炎などを描いてみようと思います。