イラストを描き始めて1か月が過ぎようとしています。
どうも、未来の有名イラストレーターyamayaです。
ここ最近は”手”をひたすら描いています。
さてイラスト初心者からすると早く上達して上手い絵を描けるようになりたいと思うのは当然のことです。
僕も30歳手前なので普通のやり方でプロになるころにはおじいちゃんになってしまいそうなので、やり方を変えなければいけないと思っています。
まあゲームに裏技はあってもイラストを上達させる裏技はないんですけどね・・
練習、練習、ただひたすらに練習するしか上達する術はありません。
ただ練習の仕方次第では上達スピードは格段にアップすると思いますのでここではその方法を記載したいと思います。
ほら、東大生もただ勉強ができるから頭が良いと言われているのではなく、勉強の仕方がうまいから頭が良いと言われるのと同じです。(僕が勝手に言ってるだけですが・・)
イラストを上達させる裏技はありません
これ、大事なことなので認識を深めるためにももう一度言っておきます。
イラストを上達させる裏技なんてどこぞのアニメの主人公じゃない限り存在しません。
イラスト初心者であれば早く上達する方法を知りたいというのは痛いほどわかります。僕もそうです。
しかしその気持ちが先走ると訳のわからない方向に向かってしまう可能性が跳ねあがります。
焦りは心の火事のようなものです。
もしも隣の家が火事に遭い、自分の家も燃えるかもしれないという情報が舞い込んできたら気になって普段の生活がおくれませんよね。
気が動転して火に向かって灯油をかけるかもしれません・・
話が変わりますが、調べ物をする際、グーグルやヤフーの検索窓で検索をかけたことが一度はあると思います。
そして大抵は検索ページの上位の記事をクリックしてまずは流し読みする・・
次に重要そうな情報を選択して読むか読まないかを自分で決めて良さそうだと思ったことを実践する。
こうした流れがごく一般的な検索の仕方だと思うのですが、検索するということは解決策を探しているわけで自分の知らない情報であることを示します。
つまりその情報の何が正しくて何が正しくないのかは分からないわけです。
少しでも情報を正しく読み取るなら、一文一文に目を通し理解を深めながら読むべきですし、より多くの情報を入手する必要があります。
それができてようやく実践に取り掛かることができます。
話を戻します。
イラストにおいても同じことが言え、「模写をすると良い、トレースをすると良い」という情報を手に入れたとしてもなぜそれが良いのか分かっていないと上達のスピードに雲泥の差ができます。
「焦りは禁物」という言葉があるように焦って得することは一つもありません。
焦れば焦るほど情報を正しく読み取る力が奪い取られてしまいますので、まずは高ぶる気持ちを抑え理解度を深めることに注力してください。
そしてこれからご紹介する方法も”なぜこの方法でイラストが上達するのか”をしっかり自分の頭に落とし込んだうえで実践するようにしていただければと思います。
イラストの制作過程を意識する
イラストを上達させるための方法を紹介するなんて言いましたが、まだ事前に知っておく情報というのがあります。
それはイラストが出来上がるまでの制作過程を知っておくことです。
- アタリをとる(構図をもとに対象の位置、形、ポーズなどを大まかに描く)
- ラフ画を描く(アタリを参考に描写を細かく下書きをする)
- 線画を描く(ラフ画をもとに修正を加えながら線を入れていく)
- 色塗り(線画をもとに色を塗っていく)
上記がその工程になるわけですが、この工程を理解し、今やろうとしている練習がどの段階にあたるものなのかを意識することで練習精度は格段に上がります。
バスケ漫画で有名なスラムダンクの主人公”桜木花道”は練習の目的こそは理解してなかったにしろ最初は基礎しかやらせてもらえませんでした。
しかしそれはバスケがうまくなる正解ルートであり、実際に練習を積んでいくにつれ恐ろしいスピードで上達していきました。(天才だというのもあるけど)
理解せずとも教えてくれる人がいればその人たちの教えに従えばいいのですが、いわゆる独学者は練習の意味を知っておかなければなりません。
独学の場合、実践する練習の意味を理解していないと間違った方向に進んでしまう恐れがあるからです。
イラストなんかは割と独学の方が多いと思います。
間違った方向に進まないように今やろうとしている練習がどの工程にあたるのかを理解しておきましょう。
模写の重要性と正しいやり方
はい、というわけでねようやく練習に取り掛かっていきます。
正直イラストの練習方法なんて世の中に溢れかえっていますので、ここでいくつもその練習方法をご紹介するということはしません。
それにいくつも紹介してしまうとかえって情報量が増え、結局何から手を付ければいいのか分からなくなってしまう恐れもあります。
そんなわけで以下ではイラストの基礎である「模写」について書かせていただきます。
結局「模写かよ」と思われるかもしれませんが、基礎なくして応用はできません。
何度も言うようにイラストの上達方法に裏技はないので地道に基礎練習を繰り返すほかないのです。
どうして模写が”基礎練習”になるのか?
模写はイラスト制作過程におけるアタリとラフ画制作の練習になるので基礎中の基礎と言えます。
多くのアニメーターやイラストレーターさんが「模写は大切なので模写からやるといい」と口をそろえて言います。
初心者の僕もそうであると保証します。(何の保証にもなってない・・)
んで言われるがままに模写するじゃん・・
でも模写の重要性や正しいやり方をわかってないので、いまいち上達した感覚がつかめないんですよねー。
- 観察力が養われる
- イラストのバランスや線の取り方が分かるようになる
上記の2つが模写をすることで得られる技術になるわけですが、上達した感覚がつかめないのはそれを頭の中に落とし込めていない状態なのだと思います。
つまり理解しているようで理解していない。
イラストにおける観察力というのはただ単に対象を観る能力ではなく、どれだけ頭の中で正確に認識できるかどうかの能力だと思っています。
絵をまねて描くだけなんて簡単だと思っていても、いざ実践してみるとなかなかお手本と同じような仕上がりにはなりません。
飛んでいる鳥をパッと見てそれを用紙に書き写そうとしても、なかなかイメージ通りに描けませんよね。
人の思い浮かべるイメージは実に曖昧なものです。
それを正確に描くには対象を観て脳にそれを焼き写し、その焼き写したイメージを用紙に模写しなければなりません。
模写をすっ飛ばして自分が描きたいものを描くんだと意気込む方もいますが、目の前にある対象すら模写することができないのに脳の曖昧なイメージを絵にするなんて到底無理な話です。
このようにイラストを上達させるためには脳の曖昧なイメージを補完するための観察力を養う必要があり、それに適しているのが模写だということになります。
また、模写の練習を重ねれば自然と観察力は身に付きますが、この時お手本となる対象のバランスを考えるように意識することで上達スピードが上がります。
ただ単に模写をするのではなく考えながら模写をする。
例えば人物絵を模写する際は顔の位置がこうで、腕の長さがこうで、比率はこうなっているという意識を働かせることで脳に蓄えられるキャッシュのクオリティは格段にアップします。
そうすることで次回同じような絵を描く際もポイントを押さえているので早く正確に描くことができるようになります。
正しい模写のやり方
さてここで正しい模写のやり方を書いていこうと思うのですが・・うーむ。
模写の重要性を理解できればやり方は必然と決まってくるというか改めて書くまでもない気がしてきました。
だってやることと言えば”考えながら描くだけ”ですから。
個人的には自分が最終的に描きたいイラストに近いものを模写対象にすれば良いかなと思っています。僕の場合はかわいい女の子を描けるようになりたいです。ぐへへ・・
ただ最初は難しいと思いますのでキャラ絵は控えて人体のポーズ集なんかが応用もできておすすめです。
参考になるサイトがあるのでリンクを載せておきます。
⇒ポーズマニアックス
上記のサイトは人体の様々なポーズを回転させて見ることができるので色々な視点で人体をとらえることで理解度を深めることができます。
あと注意する点としては以下の3つが挙げられます。
- 対象のアタリを描く
- 対象の構造を調べておく
- ラフ画までに抑える
上述したように人の記憶は曖昧なものなのでいきなり細かい部分を模写しようとすると観察力が養っていない分、全体的にバランスが崩れ時間が余計にかかってしまいます。
なのでアタリを描き、全体的なバランスを整えてから対象の模写をしていくようにしていきましょう。
その時対象の構造を知っておくことで理解度が深まり観察力もより一層養うことができます。
例えば人物絵を模写するなら人物の構造(腕の長さの比率、何頭身がかっこいい、かわいくなるのか?男性と女性の骨格の違いなど)徹底的にサーチをすることで次回イラストを描くときに作業がはかどります。
模写が完成すると「線画→塗り」までやりたくなってしまいますがそこはぐっと我慢です。
あくまで模写は観察力を鍛え、ものの全体的なバランスや線の引き方を上達させるための練習となります。
線画や塗りは練習の内容の趣旨とは異なるのでラフ画までに抑えることが大切です。
自分の中で納得できるクオリティに仕上げることができたら線画や塗りといった工程に進むと良いでしょう。
まとめ
以上、イラスト初心者の絵を上達させるための方法でした。
やはりイラストを上達するための裏技というのは存在せず、地道に練習を積んでいくしか方法はありません。
今回は技術的な話ではなくマインドの話が中心となりました。
マインドは目に見えない分疎かになりがちですがここが固まっていないと今後の練習にどう取り組んでいいのかわからなくなってしまいます。
僕としてもまだまだ学ぶべきところはたくさんあると思っているので今後も技術面、マインド面その両方のインプットを欠かさないように心がけていきます。
そして学んだことはどんどんアウトプットしていくので少しでも有益な情報になるように頑張ります。